(朝日新聞 2019/10/02)

 「Trilateral(トリラテラル)+X(エックス)」[三か国+X]。8月下旬、北京であった日中韓3カ国の外相会談[第9回日中韓外相会議 8月21日]後、こんなタイトルの合意文書が発表された。3カ国(トリラテラル)の協力を、経済や環境などの幅広い分野で他の国(X)にも広げることを掲げたものだ。

 無味乾燥なタイトルが決まるまでには、実はちょっとしたもんちゃくがあった。その前日、各国政府の関係者間で行われた事前折衝で、韓国側がタイトル案に反対し深夜まで話し合いが続いたのだ。

 議長国の中国が用意していたタイトルの原案は「CJK+X」だった。各国の英語の頭文字C(中国)、J(日本)、K(韓国)をアルファベット順に並べたものだ。中国側に他意はなかったようだが、日本政府関係者によると、韓国がこれに「日本より後に表記されるのは困る」と異議を唱えたという。結局、日本と中国は困惑しながらもその主張を受け入れ、「CJK」は「3カ国」に書き換えられた。

 「日本に二度と負けない」。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領がこう口にしたのは8月上旬。日本が輸出優遇国のリストから韓国の除外を決めた直後、文氏が日本を痛烈に批判した時のことだ。そんな決意表明が早速、外交の舞台裏で実践されたということか。その翌日、文政権は日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めた。

 韓国は東京電力福島第一原発から出る汚染水処理やスポーツ会場への旭日(きょくじつ)旗の持ち込みを巡っても、日本批判の姿勢を強めている。「しばらく放っておくしかない」。日本政府内にはそんな諦めムードが広がっているという。

 関係悪化の発端は、日本企業に元徴用工らへの賠償を命じた昨秋の韓国大法院(最高裁)判決だった。日韓請求権協定で韓国政府も「解決済み」としてきた問題のちゃぶ台返しだ。だが、安倍政権が事実上の報復措置として決めた輸出規制もまた劇薬だった。

 対応が後手に回った文氏の責任は重いが、「ボールは韓国側にある」(安倍晋三首相)と突き放す対応には冷たさを感じる。「法」と「情」の双方を尊重する解決策はないものだろうか。 (鈴木拓也 国際報道部)


会議名の順番のままなんですがね。

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ちなみに日韓で開催の場合↓

韓国開催(第7回 韓・日・中)
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日本開催
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次回、韓国開催の第10回では『韓中日』にしようとしそうですね。