(日本経済新聞 2019/10/29)

【ジュネーブ=細川倫太郎】韓国は28日、世界貿易機関(WTO)の紛争処理機関(DSB)の会合で、日本製バルブに対する反ダンピング(不当廉売)措置を是正する意向を表明した。ただ、関税撤廃など具体的な行動への言及はなかった。今後、日本と韓国は是正措置や猶予期間などの協議に入るが、妥結できるかはなお不透明だ。

日本側は「韓国の表明は歓迎するが、ただちに是正できないことは遺憾だ」などと述べた。両国の合意があれば原則、最大15カ月間の猶予が与えられる。この間に是正されなかった場合、日本は韓国製品に追加関税を課すなどの対抗措置をWTOに要請できる。

日本製産業用空気圧バルブは電気で圧縮した空気の流れを制御する機器で、自動車や半導体工場などで使われている。韓国は日本が不当に安く輸出しているとして反ダンピング措置を実施し、2015年8月から最大約23%の追加関税を適用した。

日本はこれを不当として16年3月にWTOに提訴した。9月にWTOはこの関税はWTO協定違反とする最終判断を下し、措置の是正を勧告した。日本が勝訴した形だが、韓国側も「韓国の主張が認められた」と主張していた。


(毎日新聞 2019/10/29)

 韓国は28日にジュネーブで開かれた世界貿易機関(WTO)の紛争処理機関(DSB)の会合で、日本製空気圧バルブに課してきた反ダンピング(不当廉売)関税について是正措置を取る方針を表明した。

WTOの上級委員会が9月10日、関税措置についてWTO協定違反との最終判断を下し、是正を勧告していた。韓国は当初、関税措置を継続する可能性を示唆していたが、WTOの判断に従う姿勢を示したことで紛争は収束に向かうことが期待される。


読売は「敗訴受け入れ」と題に入れて報じていますね。

(読売新聞 2019/10/29)

【ロンドン=池田晋一】世界貿易機関(WTO)の紛争解決機関は28日、日本製空気圧バルブに課している韓国の反ダンピング(不当廉売)税は貿易ルール違反とするWTOの判断について、韓国側が受け入れる意思を示したと発表した。

 ただ、韓国は速やかに課税をやめることは難しいとの考えも示しており、日本政府は28日、「WTOは日本の主張をほぼ全面的に認めており、韓国がWTOの判断に直ちに従わないのは残念だ」との声明を出した。

 空気圧バルブを巡る紛争は、日本が16年にWTOに提訴。今年9月に日本側の勝訴が確定したが、韓国は反ダンピング税の課税を続けている。

 韓国は、WTOで28日に開かれた会合で、「WTOの判断を履行する意図がある」と表明する一方で、「履行にはある程度の時間がかかる」と述べた。
yomiuri20191029WTO


日本での報道も少ないですが、韓国メディアの報道は見つけられませんでした。

WTOの最終判定が出た当時、双方が勝利宣言してましたが、今後どんな報道が出るのかな。


2019年09月11日