(朝日新聞 2006/08/24)
1面
過激な反日
ぬぐえぬ被害者意識
日本大使館に向かって、数十個の卵が大きな放物線を描いた。それが合図だったかのように、デモ隊に警官隊が飛びかかった。次々と参加者が連行された。
警察車両の裏に連れて行かれ、何人もの警察官に取り囲まれた。「顔を殴られたのは、生まれて初めてだった。いったい、どこの国の警察なんだと思った」ソウル市内のカフェで、朴戴益さん(26)は淡々と語った。
昨年春に湧き上がった反日運動の中で、日本大使館に抗議デモをしたときのことだ。20人近くが逮捕された。罰金20万ウォン(約2万5千円)を払い、釈放されたのは3日後だった。
なぜ、反日活動をするのか。
朴さんは「ある意味、愛国心からだと思う」と答え、こう付け加えた。「ただ、日本のように侵略した過去を持つ国の愛国と、私たち郷土を奪われた弱小国家の愛国はまったく違うんです」
ソウル市繁華街にある事務所には、壁いっぱいにごつごつと切り立った小島の写真が貼られていた。横断幕に「漁業協定を破棄して独島(竹島の韓国呼称)主権を取り戻そう」とハングルで書かれている。
日韓で領有権を争う竹島について、「国土を守る決意を全韓国民に伝えることが目的です」。民間団体「独島本部」議長の金+雨さん(55)は、そう強調した。
団体は00年に発足し、メンバーは3千人ほどだが、20代、30代が半数を占めるという。年に2回ほど「独島」に上陸する。金さんが最後に島に渡ったのは6月だった。ソウルから飛行機と船を乗り継いで2泊3日。上陸時間30分ほど。荒涼とした風景が、韓民族が経験してきた受難のイメージと重なり、悲しみがこみ上げる。
日本の愛国は侵略だが、韓国の愛国は侵略から国を守ること。そう主張した後、少し悲しげな表情で言った。 「過去2世紀にわたって大国の侵略を受けたことで、私たち古い世代は被害者意識を持ち続けてきた。若い世代には、その意識から脱して自分の存在を確立して欲しい」
ライブハウスが並ぶ若者の街、ソウルの弘大地区で、「愛国者」として知られるパンクバンド「ノーブレイン」のボーカリストと会った。
イ・ソンウさん(29)は01年7月、日本最大のロックイベント「フジ・ロック・フェスティバル」に出演し、ステージ上で旧日本軍の軍旗だった旭日旗を引き裂いた。
この事件は日本、韓国両国で大きく報道された。韓国メディアには「愛国的な快挙だ」と賛美され、日本ではインターネット上で非難と反発が殺到した。
本人は拍子抜けするほど柔和な若者だった。 「実は、反日でも愛国でもない。人々の記憶に残るパフォーマンスをしたかっただけ」イさんはそう打ち明けた。
国旗である日の丸と軍旗は違うので問題ないと思ったという。当日朝、宿泊したホテルのシーツを無断借用して赤い油性フェルトペンで描いた。 事件後、韓国では英雄、日本では犯罪者扱いされた。あの行為は韓国民が抱える被害者意識を代弁してしまった、と今になって思う。「愛国という言葉を使うのは、自分に自信がないからだと思う。僕はこの国が好きだけど、愛国はいらない」
今の日本は以前の自分のようなことをやっている、とイさんは言う。治りきってないかさぶたをはがすように、わざと韓国人の痛みを刺激している。
8月15日、ソウルの日本大使館そばで、小泉首相の靖国神社参拝に抗議する集会が行われた。数人がかりで旭日旗が引き裂かれると、周囲の報道陣が一斉にフラッシュをたいた。
13面
日本への反発と好奇心と 韓国 分断国家のナショナリズム
「漫画に興味、「靖国」に失望」
夏休み中の7月26日の水曜日、ソウルの日本大使館前は、学園祭のような雰囲気だった。この場所では毎週、韓国人元慰安婦らが、日本政府の謝罪や補償を要求する「水曜集会」を開いている。そこにプラカードを持った100人近い中高生が集まった。
中学3年生の男子生徒2人は「集会に参加して理解を深めるように」という歴史の宿題できたという。「日本は、先進国と、良くない国という両方のイメージがある」
「おばあちゃんたちへ」。黒いTシャツを着た10人ほどの高校生がメッセージを読み上げている。慰安婦問題について勉強するサークルを作り、初めて集会に参加したのだという。
「日本には二面性がある。私が好きなドラマや歌と、政治家の発言はかけ離れている」。代表の?美智さん(チョミジ・16)は話した。中学生のころから日本の音楽や漫画などに興味があり、日本語も勉強している。
この話題をきっかけに、メンバー全員で日本の好きなところと嫌いなところを挙げ始めた。
好きなのは「アニメ」「公共マナー」「親切な日本人」。嫌いなのは「歴史の歪曲」「独島(竹島の韓国呼称)問題」・・・。
ところで、みんな日本には行ってみたい? そう問うと、全員が弾んだ声で同じ答えを返してきた。
「行きたーい」
口では反日を叫ぶ韓国の若者たちだが、日本に向かう感情は「反発」と「好奇心」の二つに引き裂かれている。
?さんは、15日に小泉首相が靖国神社に参拝したというニュースを聞いたとき、怒りよりも失望を感じたという。「この日が韓国でどういう日なのか判っていながら、あえて参拝するなんて」
ソウル市内の高校で教師をしている朴中鉉さん(パクジュンヒョン)さんは5月、高校生を対象に、どんな日本意識を持っているかを探る調査をした。日本との関係はどう思うか、という問いに対し、「非常にいい」「いい」は計3%、「悪い」「非常に悪い」は83%だった。また韓国にとって今後必要なことは、という問いに40%の高校生が「歴史論争の終息」と答えた。
一方で、過去の調査では、「日本人を友達にしたい」と答えた割合は96年に20%台だったが、以降ほぼ増加傾向を見せ、03年には50%を超えていたという。 「若者立ちの日本への親近感は着実に高まっていたが、靖国参拝問題などで一時的に落ち込んでいるということだろう」と朴さんは分析する。
「近くて遠い国」と形容されるように韓国の若者たちは、両義的な日本のイメージを抱いている。歴史認識や領土問題が解決すれば、両国の距離が縮まるのに長い時間は必要ないようにも思える。


朝日はいつも中韓の調査ばかりしてないで、たまには特ア以外のアジアを特集すればいいのにね。
まぁ、朝日に都合の良いコメントをもらうまでに、いままでの数倍の取材時間が必要になるとは思いますが・・・
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mumurのところからネタを流用していないか?
specificasia
が
しました