(日本経済新聞 2010/9/24)
沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海内で、海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、那覇地検は24日、公務執行妨害の疑いで逮捕、送検された漁船の船長、セン其雄容疑者(41)を処分保留のまま釈放すると発表した。
同地検は、「故意に衝突させたのは明白で危険な行為」とする一方、「とっさにとった行為で計画性はない。我が国での前科もない」と説明した。
さらに「捜査を継続した場合の我が国国民への影響や今後の日中関係を考慮すると、捜査継続は相当ではないと判断した」とも言及した。
事件は尖閣諸島付近で7日に発生。海上保安庁が公務執行妨害容疑で漁船船長のセン容疑者を逮捕、送検。石垣簡裁は29日まで10日間の拘置延長を認めていた。
逮捕容疑は7日午前10時55分ごろ、巡視船「みずき」が立ち入り検査のため停船を命じながら追跡した際、船のかじを左に大きく切ってみずきの右舷に衝突させるなどし、海上保安官の職務執行を妨害した疑い。

《那覇地検「ご意見・ご質問受付フォーム」》
とりあえず第一報。
今後、日本政府はどう言い訳するんでしょうかね。
まさか「検察の判断で政府はノータッチ」とか言うのかな?
【追記】2010/09/24 17:45
まさか本当に「検察の独自判断」を言い訳にするとは……
官房長官「検察の総合的判断」 中国人船長釈放 「それはそれで了とする」
(日経新聞 2010/9/24)
仙谷由人官房長官は24日午後の記者会見で、沖縄県の尖閣諸島付近での日中の船舶衝突事件で那覇地検が中国漁船の船長を釈放すると発表したことについて「法務省から刑事事件としてそういう判断に到達したと報告を受けたので、それはそれで了としている」と述べた。
釈放は「検察の総合的な判断と理解している」と述べ、地検独自の判断だとの認識を強調。
「粛々と国内法に基づいて手続きを進めた結果こうなった」と語った。
仙谷長官は拘置の満期前に船長を釈放したことについては捜査上の判断であるとの考えを示した。また、地検の釈放決定後に外交ルートを通じて中国側に釈放を通告したことも明らかにした。国連総会出席のためニューヨークを訪れている菅直人首相にも船長の釈放は伝わっているという。
仙谷長官は「日中関係に悪化の兆候が見えていたのは事実だ。あらためて戦略的互恵関係を充実させる努力をしないといけない」とも語った。
尖閣諸島中国漁船衝突事件 漁船船長を釈放へ 検察幹部「検察庁だけの会議で決めた」
(FNN 2010/09/24)
海上保安庁の巡視船と中国漁船が尖閣諸島付近で衝突した事件で、那覇地方検察庁は24日午後、拘置していた漁船の船長を処分保留のまま釈放することを明らかにした。
検察幹部は、船長の釈放について、検察庁だけの会議で決めたと説明している。
検察幹部によると、釈放については、24日までに方針が決まっていて、24日、検事総長をはじめ、福岡高検次長、那覇地検検事正などと話し合って決めたという。
そして、起訴できる十分な証拠はあるものの、国民への影響や、日中関係、けが人がいなかったことなどを考慮して決めたとしている。
坂東忠信
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