(産経新聞 2016/01/25)

 香港で中国政府に批判的な書籍を出版、販売する書店「銅鑼湾書店」の店主など関係者5人が昨年10月から12月にかけて相次ぎ失踪した事件で、昨年12月に行方不明となった同書店株主で、作家の李波氏が香港警察に「捜査をやめてほしい」と書いた手紙を送ったことが明らかになった。香港警察が24日、公表した。

 李氏は23日、中国本土で妻と面会したあと、妻に香港の警察への手紙を託したという。

 李氏はその中で、自分が失踪した後、妻が香港警察に通報し捜査を依頼したのは「人にそそのかされたためで、利用された」と主張し、「私は自分の意思で調査に協力するため内地に渡っており、誘拐されたわけではない」と説明した。

 ただ、具体的な協力内容については、「私のプライバシーと会社の業務に関わるものだ」とし、香港に戻る時期について「もう少し時間がかかる」と述べるにとどまった。

 北京の人権活動家は「当局の圧力を受けて書いた手紙であることは明らかだ。深センと香港は汽車で1時間の距離しかない。参考人として調査協力しているだけなら家に帰さないのはおかしい」と話している。

2016年01月19日